昨日より引き続き紹介です。
今日は、ドラマの中身に対しての大森さんの思い入れ
について言及します。
まずこのドラマの原作、井上靖さんの「風林火山」は
一年間大河をやるには少し足りなかったようです。
そこで少し足さなければならない。どこを足して描こうか?
始の方、中、終わりの方?
始の方の8年間を足すことになった様です。
ですから、今放映されている風林火山はその始めの8年間
なんです。 原作にはない、空白の8年間なんです。
と言うことは、この部分は正に脚本家のオリジナルの
ストーリーという事になります。
何と何と、ここまでに既にドラマにのめり込んでいたこの
内容は実は脚本家の大森さんのオリジナルだったんですね。
ですから原作には無いシーンが出てきていたのです。
農民のミツの部分はその象徴的なところです。
しかし、この始めの取っ掛かりで、かなり捉まれてしまった
方は多いのではないでしょうか?
ミツと勘助の恋、そして信虎の残虐。
「信虎めー、何てことするんだー」っと皆思ったと思います。
特にミツ役、貫地谷ファンは激怒したでしょう。
しかし、これで視聴者はやられてしまいましたよね。
脚本家からすれば、始めの掴みはOKっといった所でしょうか。
でも、普通ならそんな所ですが、大森さんの捕らえ方は
違ってました。
始めのその部分について、こう語ってます。
「歴史の表舞台に出てこなかった、人々を描きたかった
と言う意図があったからです。」
ドラマの農民のシーンは全て、脚本家のオリジナルです。
「はるか上には国取り合戦をする武将たちがいて、下々
には地に生きる農民たちがいる。 その天と地の両方を
描くことで、両方を自在に行き来できた勘助の特異性や
面白さが際立てば」との狙いがあったとの事。
さらには、「私が描きたいのはその時に生きていた人間
たちのリアリティーであり、匂いなのかもしれません。」
っと言ってます。
さすが、カッコいいですね。 脚本家だけに考えている
深さが違うと思いました。
そして、さらに今回の主人公の勘助の姿、自らが生きるた
めのモチベーションを必死で探す勘助に、現代を生きる
個人につながる”生”のリアリティーを感じてもらいたい。
勘助は片目が見えない、足も不自由、ハンディーを背負っ
ている事から特異な存在。
家も失い、より所とするところも無い、孤独な半端者です。
正に何も持たない男であったのですね。
しかし、彼に備わっていたものは、自己の能力だけ、
己の能力を生かせる場所を探し続けた男
、それが今回の勘助のメインテーマです。
っと言っています。
大森さんが何を伝えたいのか? 何を見て欲しいのか?
色々な捉え方があると思いますので、一概に言えませんが、
なんとなく大河ドラマ「風林火山」の見方もさらに面白み
が沸いてきたような感じがしました。
今回の出演人から、”骨太”と言われる意味が少し解った
ような気がしましたね。
この骨太の脚本の「風林火山」は、まだまだ始まったばかり、
これからさらに回を追うことに楽しみになってきますね。
一回一回、租借しながら内容噛み締めないと置いてかれちゃ
いますかね。
なんにせよ、毎週骨太が楽しみーーーー!
では、また。



